夜を越える熱

人の姿がない駐車場。



車の中で藤崎さんと視線が交わる。



黙って見つめ合った視線が熱くて、……身体の中が締め付けられる。





運転席から身体を乗り出した藤崎さんにキスされると、止まらなくなった。




昨日、恭佑にかき回された身体の中がそれを覚えていて、甘い刺激が欲しくてたまらなくなる。




飛んでいく思考の端で、急に恭佑のことが浮かんだ。



『遊びじゃない。……連絡待ってる』



繰り返されるキスでそれも掻き消されていく。