朝、目が覚めると体はめちゃくちゃ重くて学校なんて行く気になれない。けれど進路のこともあるし欠席日数を増やしたくないから渋々行くことにした…。

重い足取りで学校に向かって下駄箱に靴を入れて上履きを取り出して履き替えると後ろから

「そーらー！ おはよ！ 」
「あ！ 華ちゃんおはよ！」
「蒼空くん！！ おはよ！ 」
「ミクちゃんもおはよ~！ 」

という会話が聞こえて”蒼空”という名前に焦りを感じてその場から走って逃げ出した。

そう言えば私、遥斗に真田 蒼空が好きって嘘ついてるんだった。けど別に蒼空くんはこのこと知らないから関係ないのになぜか気まずくなって反射的に逃げてしまった。どうしよう。遥斗に嘘だってバレないように私も蒼空くんに話しかけようかな…