ちなみに蒼空くんという人は、私と遥斗と同じ学校の人でモテるしかっこよくて有名だけど女遊びが激しいとでも有名な男の子。

別に私は蒼空くんと話したこともないしきっと蒼空くんは私の存在すら知らないと思うけど遥斗以外の男の子と滅多に話さないから知っている男の子が蒼空くんしかいなかったのだ。

「………」

また黙り込んでしまった遥斗はきっと動揺してるんだろう。ははーん! なんて鼻で笑っていたけど

”ブチッ”

と電話を切られてしまって”ツーッツーッツーッ”とスマホからはただ機械音だけが流れていた。

「……っえ? 切られた?! 」