「えぇ~!ちょっと待って!どういう意味?!」

蒼空くんは慌てふためいて私に駆け寄ると優しく頭を撫でてくれた。けどすごく女の子慣れしてるんだなぁって感じ。だって普通話したことも無い女の子の頭を撫でるんだよ?

「もぉ~君変なこと言ったり急に泣いたり、忙しい子だね」

なんてクスクス笑いながら蒼空くんは私の頭を撫で続ける。

「…………すみません」

「気にしないで~!可愛い女の子と一緒にいられる僕も得してるし~!」

この人チャラっ…………
でも近くで見ると本当に彼はかっこよくて女の子が寄ってくるわけも分からなくもない。