「失礼致しま……っ!?」

見習いメイドの玲来(れら)が私とチトセを交互にみやり、顔を真っ赤にして

「し、失礼致しましたー!」

と言って出て行く。…なんの用だったんだろうか。そしてきっと氷麗の存在に気づいてない。私がほぼ裸だから何か訳の分からない勘違いをされたに違いない。
そんなことを考えているうちに、いつの間にか軍服を着させられている。
チトセと氷麗の連携はさすがに舌を巻くものがある。

「ありがとう、2人とも。チトセ、教会に行くぞ。氷麗は私が出かけている間に部屋と寝室と書斎も掃除しておいてくれ」

「「かしこまりました、緋女様」」

2人がそういって頭を下げる。私は2人が頭を上げるのをしっかり見届けてから、チトセを連れて部屋を出た。