「そうだな、頼む氷麗」

「もちろんでございます、緋女様!」

氷麗が嬉しそうに笑う。するとチトセはもう1度クローゼットに戻り、私の肌着と下着を取り出した。

「緋女様、教会に行くのですし、いっそのことまとめて着替えてしまいましょう。氷麗に教えながらできますし。効率的です」

「そうだな。いいぞ」

チトセは手際良く氷麗に説明していく。氷麗もメモを取り出し、メモしつつ頭にも叩きこんでいるようだ。優秀だし、すぐできるようになるだろう。

「では今の手順で、わたくしが緋女様の上の下着を着替えさせますので、氷麗は下をお願い致します。緋女様はお体も弱いし、冷えると体調を崩しやすいので手早くお願いします」

「かしこまりました、執事長」

チトセが氷麗に私の下着を渡し、私のドレスを脱がせてゆく。下着を外しチトセは立って、氷麗は屈んで着替えを始めようとしたとき