するとねるまが、私に声をかける

「ひーめ！」

「何か用か？」

ねるまがにこっと笑って、私に飛びついてくる。容姿は少年だが700歳を過ぎている男が私に飛びついていることにチトセは叱ろうとしたが私が嫌がってないから我慢をしていた。

「ひめ！どこかいくの？」

ねるまが私に抱きついたまま聞いてくる。ぎゅーっとして甘えたかったみたいだ。

「あぁ、今日は晴れだし、焔神様にお祈りするために教会に行くんだ」

「焔神教会にいくの？ねるもいまから孤児院に行こうと思ってて、シスターに会いたいからねるも途中まで一緒に行く！」

ねるまが嬉しそうにわらう。
私がチトセをみるとチトセは苦笑いで頷いた。着いてきて良いと言うことだろう。

「ねるま、帰ってきたら玲来に謝ってお礼をいうんだぞ。それを守れるなら着いてきてもいいぞ」

そういうとねるまはやっと私から離れて

「うん！ありがとうひめ！」

と花が咲くように笑った。