「おはようございます、緋女様」
「…おはよう、チトセ」
私、炎の国の王子、海神緋女の朝は必ず彼が隣にいる。蜘蛛の魔族でありながら、人族に忠誠を誓う執事長の蛛藍チトセだ。
今日も優しい笑顔を携えて、私に朝の挨拶をする。
「本日は炎の国も晴れておりますよ。緋女様のオフの日にこのような晴れ間。さすが緋女様でございます。焔神様の御加護でしょうか」
焔神とは、炎の国の宗教、焔神教の神様だ。嬉しいことはみな焔神様が与えてくださった神からのギフト。そのような教えになっている。
「そうか、後で教会に行こう」
「かしこまりました。それで、本日のドレスなのですが、こちらでいかがでしょうか。わたくしが仕立て屋に頼んだものでございます。」
チトセが私のクローゼットから取り出したドレスは薄ピンクが基調のルビーやエメラルドが散りばめられた美しいドレス。私は普段、死んだ弟の代わりに王子様をしていて、弟の赤い軍服をきて弟の愛剣のレイピアを腰に指している。しかし、今日はオフだ。私の大好きなドレスを着ることも許される。
「そうか。チトセがそれに決めたならそれにするわ」
「かしこまりました、緋女様。では、お着替えを致しましょう。失礼致します」
チトセが慣れた手つきで私のパジャマに手をかけ着替えをしていく。私の年齢は20歳。チトセは見た目だけで言えば25歳程度。傍から見れば問題アリにも見えるが、私とチトセは私が幼い頃からこの関係で2人ともさほど気にしてはいなかった。
…チトセは少しだけ戸惑うようになってきたけれど
「…おはよう、チトセ」
私、炎の国の王子、海神緋女の朝は必ず彼が隣にいる。蜘蛛の魔族でありながら、人族に忠誠を誓う執事長の蛛藍チトセだ。
今日も優しい笑顔を携えて、私に朝の挨拶をする。
「本日は炎の国も晴れておりますよ。緋女様のオフの日にこのような晴れ間。さすが緋女様でございます。焔神様の御加護でしょうか」
焔神とは、炎の国の宗教、焔神教の神様だ。嬉しいことはみな焔神様が与えてくださった神からのギフト。そのような教えになっている。
「そうか、後で教会に行こう」
「かしこまりました。それで、本日のドレスなのですが、こちらでいかがでしょうか。わたくしが仕立て屋に頼んだものでございます。」
チトセが私のクローゼットから取り出したドレスは薄ピンクが基調のルビーやエメラルドが散りばめられた美しいドレス。私は普段、死んだ弟の代わりに王子様をしていて、弟の赤い軍服をきて弟の愛剣のレイピアを腰に指している。しかし、今日はオフだ。私の大好きなドレスを着ることも許される。
「そうか。チトセがそれに決めたならそれにするわ」
「かしこまりました、緋女様。では、お着替えを致しましょう。失礼致します」
チトセが慣れた手つきで私のパジャマに手をかけ着替えをしていく。私の年齢は20歳。チトセは見た目だけで言えば25歳程度。傍から見れば問題アリにも見えるが、私とチトセは私が幼い頃からこの関係で2人ともさほど気にしてはいなかった。
…チトセは少しだけ戸惑うようになってきたけれど