禁じられた恋はその胸にあふれだす

悠真君の目には、涙が光っていた。

「もういいって。俺達を認めてくれるって。」

不思議な気持ちになった。

栞さんは、どんな気持ちで、この離婚届を書いたのだろう。


「一花。」

悠真君は、私をぎゅっと抱きしめてくれた。

「待たせてごめん。」

「ううん。全然、待ってないよ。」

正直、もっと長い年月がかかると思っていた。

こんなにあっさりと、離婚するなんて。


彼女は、大人だ。


「離婚届、明日には出すよ。」

「うん。」

「これで、俺達は幸せに向かっていける。」


この温もりが欲しくて、私はこの愛を離さなかった。

栞さんには、いろいろあったけれど、感謝しかない。