禁じられた恋はその胸にあふれだす

何もかも分からなくなった。

「一花、笑って。」

こんな状況でも、悠真君は私に笑顔を求める。

「一花まで落ち込んだら、俺、どうしたらいいか分からない。」

「私、人を不幸にして、笑顔でいる事なんてできない。」

悠真君は、私を抱き寄せた。

「栞を不幸にしたのは、俺だ。一花じゃない。」

この人はどこまでも、優しい。

「いつか俺達の愛も、身を結ぶ時がきっとくる。」

私は、小さく頷いた。


そして1か月の月日が流れた。

いつものように、彼は週末、私の元へやってきた。

でも、その日はいつもと違った。


「一花。これ、見てくれ。」

一枚の書類を、悠真君から渡された。

受け取って開いてみると、それは離婚届だった。

「これ……」

「栞が、書いてくれたんだ。」