息遣いの荒い悠真君の、燃え上がった熱情に、付き合えるのは私だけだ。

「……男の子と女の子、どっちが欲しい?」

「一花に似た女の子が欲しい。」

「だったら私は、悠真君に似た男の子が欲しい。」

そして唇が腫れ上がる程に、キスを交わした。


「また来週も来るから。」

悠真君は背中を向けて、シャツを着た。

「待ってるね。」

振り返って悠真君は、ニコッと笑った。

ああ、この笑顔が欲しかったんだ。


私達は部屋を出て、階段を降りた。

「店長、昼休憩終わってますよ。」

「ごめん、ごめん。」

慌てて、暖簾をお店の前に掛ける。

料理担当の人が、あれっと悠真君を見つめる。


「悠真、帰ったんじゃないのか。」

「うん、戻って来た。」

「えっ?じゃあ、店長とも?」