一度目は、諦めて逃げ帰った。

 二度目は──、

(今度こそ、うまくいくだろうか)

 不安に思ってモリフクロウを見つめると、「わかっているわよ」と言うように、ゆっくりしたまばたきを返される。

 そしてエリオットの背中を押すように、力強く鳴いた。

 どうするの?

 モリフクロウが、尋ねるように首をかしげる。

 エリオットは目を閉じた。ゆっくりと深呼吸して、目を開ける。