「ランチのあとに実技だなんて。せっかく食べたものが出ちゃいそうよ」

 細い体のどこに収納しているのか、軽々三人前を平らげたベルジュネットは、おなかをさすりながら歩いている。

「もう。コルセットを緩めるほど食べるなんて、ベルジュネットくらいよ?」

 苦笑いを浮かべながらも楽しげにクスクスと笑っているのは、コルネーユだ。

「そうかなぁ。二人はそういう時、ない?」

「……なくも、ないけれど」

「ないわね」

 一刀両断したシュエットに、ベルジュネットは「さすが!」と手叩きした。