(もしかして、昼間の男の人が探していた子かしら?)

 迷子にならないはずなのにいなくなった、迷子のフクロウ。彼は確か、ちょっと変わったフクロウなのだと言っていた。

 目の前にいるモリフクロウに、特に変わった点はない。美人ならぬ美フクロウだな、とは思うけれど。

 モリフクロウは中型のフクロウである。彼が持っていた鳥籠にはちょうど良いサイズ。

 まさかね、と思いながら、シュエットは声を掛けてみた。

「夜のお散歩中かしら。それとも……迷子だったりする?」

 シュエットの言葉に反応するように、モリフクロウがクチバシを鳴らす。