今日も今日とて恥ずかしげもなくお茶と一緒に出したスコーンを「あーん」したところで限界がきたシュエットは、顔を真っ赤にして逃げてしまった。

 かわいい。かわいすぎてどうして良いのかわからない。

 エリオットはシュエットがかわいすぎて、理性がグラグラだ。

 いつ襲ってもおかしくない、危うい状態である。

「なんて白々しい男なんだ。さすがあの男の子孫、恐れ入るわ。明らかにそういう雰囲気にしようとしていたじゃないか!」

 扉の向こうから聞こえてきた声に、エリオットは不満げにフンと息を吐いた。

 今ごろヤツは、よしよしとシュエットにすり寄っているのだろう。