「僕のことを見る時のシュエットの目は、とろけるように甘い色をしている。その目で見つめられると、僕は幸せだなぁって思うんだ。だけど、言葉にしてもらえたら、もっと幸せになれるような気がする」

 エリオットの手が、シュエットの顎を掬う。

 言葉を促すように、長い親指が彼女の唇に触れてムニムニと押した。

 どれくらいそうしていただろうか。

 なかなか覚悟が決まらないシュエットに、エリオットは我慢の限界を迎えたらしい。

 シュエットを見るエリオットの目に、ギラギラとした光が宿る。

 思わずシュエットが後退ると、逃さないとばかりに腰をホールドされた。

「じゃ、じゃあ、一緒に言いましょう。私だけなんてずるいわ。私だって、聞きたいもの」

 慌てて提案しても、もう遅い。

 逃げたくなるような色香を撒き散らし、エリオットの顔が近づいてくる。