「前向きに検討すると言ってもらえたもの。希望がないわけじゃないわ」

 シロフクロウの丸い目が、シュエットを見つめる。「本当に、そう思う?」と問いかけるように。

 シュエットは、穏やかにほほ笑み返した。

「コルモロン様なら、大事にしてもらえるわ。あの方は、フクロウを心から愛しているもの。でも、一人娘を奪うことになるから、最初はギクシャクするかもしれない。けれどきっと、打ち解けられる日がくるわ」

 シュエットには分かる。だって、妹のアルエットがそうだったから。

 一人目の恋人は全力でつぶされてしまったが、二人目の恋人はかなりタフだった。