直近で起こるであろうことをシュエットに占わせて、その結果を確かめる。

 一年にわたって検証した結果、シュエットの力は本物だと証明された。されてしまった。

 つまり、王子様と結婚できるのはシュエット・ミリーレデルであり、グリーヴ・レヴィではないということ。

 そして同時に、次期レヴィ家の当主の座は能力に目覚めたシュエットへ渡されるということである。

『そんなこと、許せない!』

 怒り狂ったジャキャスは、息子同様に孫娘も溺愛していたトログロディット侯爵に泣きつき、侯爵はシュエットへ呪いをかけた。

 三人きょうだいの一番上は、うまくいかない。何かあれば長女が真っ先に、それも手酷く失敗するのだから、と。