「朝早くにすまない。でも、どうしても早く話したくて。朝食を食べながら、僕の話を聞いてもらいたいんだ」

 シュエットとパチリと視線が絡むと、ハッとして。恥ずかしそうな、それでいて嬉しそうな顔で、エリオットはほにゃりと締まりのない顔で笑った。

「話ってなにかしら?」

「とりあえず支度して、席についてくれ」

「わかったわ」

 エリオットの様子からして、悪い話ではないだろう。

 短い付き合いだが、見たことがないくらい上機嫌な様子でキッチンへ戻るエリオットに、シュエットは首をかしげた。

「何か良いことでもあったのかしら。考えつくことと言えば、やっぱりコレだけど」