「部屋が片付いているのが不思議なのか? 必要ならば、それも説明するが」

「部屋が片付いているのも、モリフクロウやブレスレットが関係しているの?」

「どうだろう」

 なんともいえない顔をして、エリオットは答えた。

 とはいえ、部屋が片付いているのならば、シュエットに懸念するものはない。

「まぁ、いいわ。とりあえず、入ってください」

 シュエットに「ありがとう」と頭を下げて、エリオットは再び彼女の部屋へ足を踏み入れた。