シュエットはチラリ、と自室を振り返った。

 きっと人様にお見せできるようなありさまではないだろうな、と思いながら。

「……あれ?」

 予想に反して、部屋はきれいなものだった。

 リビングにあった服は見当たらないし、積み上げていた本も本棚に収まっている。

 そういえばダイニングテーブルが使いやすかったなと思い出してそちらも見てみれば、やっぱりきれいに片付いていた。キッチンも、しかり。

「んんん?」

 どういうことだかちっともわからなくて、シュエットは首をかしげた。