なんか一瞬、ドキッとした。 私たちは教卓とその横の本棚の後ろに隠れてコソコソと話をしながら2時間目をサボった。 もし栗原タツキではなく伊原のことを好きになってたらーーー。 伊原がカスミではなく私を好きになってたらーーー。 私たちは今抱えている傷を負わずにすんでいた。 なんでも話せて冗談も言い合える、付き合ってたら上手くいっていたのかも。 ふとそんなことを考えてしまった。 でも伊原とは今の距離感が1番心地がいい。 伊原との関係が壊れてしまったら、きっと今回の傷どころでは済まない。