大きいため息が出そうになった時、


「そこ突っ立ってんな。早く席行け」
伊原が後ろから私に聞こえる程度の声で教室に入ってきた。




まだ傷が癒えてないのに。
もっと優しい言い方ないのか、、


そっちにため息が出てしまう。



席に着くと、伊原が荷物を机にしまいながら小声で話す。

「俺も昨日お前と話して結構吹っ切れれたし、お前もそんないつまでも気にしすぎんな。徐々に忘れてけ」


「、、わかってる」



それだけいって伊原はどっかに行った。