不正解しかない選択肢




私が橋について、5分ほど後に伊原が自転車で息切れしながらカゴにココアを2個入れてガラガラとやってきた。



「ココア、カゴに直入れしてる人初めてみたわ〜」

「うるせぇな。一個やるよ」


伊原はココアを私に渡して自転車を降りた。



「古澤、さっきの何?電話ん時。
もしかして泣いてた?」


「いや、泣いてないよ」

半笑いで誤魔化しても、すぐに言葉が詰まる。
油断したら涙が出そうなくらい私は余裕がなかった。



「、、、これから泣くんか」