ほっておけない、俺の妹のような奴。


あどけなさが残る顔に、賑やかな女。


ずっと、探していたものが見つかったような、この満足感。


昔から女に好かれやすいのは自分でもわかっていた。

幼稚園や保育園の先生からは明らかな普通の生徒との態度の差があったから。

どいつもこいつも、俺に気に入られようと必死でいる中、あいつだけは素で接した。

顔を赤くしたり腰を抜かしたり、ちょっとしたことで喜ぶような、あいつが良い。


俺は、紗綾に惚れた。