陽雅と出会ったのは、幼稚園生の頃だった。 絵本を読んでいた俺に、積み木で遊んでいた陽雅が声をかけてきた。 無邪気な笑顔で、子供らしさにかけていた俺に、楽しいという感情を教えてくれたのは、他でもない陽雅だった。 自分の気持ちに正直で、嬉しいときには笑って、悲しいときは泣いて。 感情豊かな人だった。 でも、 アノコトで 陽雅は、自分の感情を隠すようになった。