朝都「…紗綾。お前は、何を抱えてる。」
「…っ。」
いけない。思考を飛ばしてた。そして、いま、なんて言った…？
朝都「俺らは、紗綾を、助けたい。」
助けたい……？？
寂しげに瞳を揺らす会長。
なんで、あなたが悲痛そうな声で言うの？
私じゃないのに…。
私に対しての同情？だとしたら、そんなのいらない。
よく知りもしないで、その場に居なかった人なんかに、同情なんて、されたくない。
朝都「なあ、…。」
やめて。
哀れむような目で見ないで。
朝都「紗綾、俺h」
やめて。その先を言わないで。
「朝都。だめ。」
遮ったのは＿＿＿雪斗だった。
