夜10時。


組潰しにはもってこいの時間。


さて。山霧組の本拠地に行くとしますか。


建物の屋根をつたって、和風な屋敷を見下ろす。


山霧組総人数は385人。まあまあの人数かな。


飛び降りようとした瞬間、異変を感じる。


……なんだ?やけに静かだ。この時間帯だったらもうちょっと騒がしいはず。


静かに飛び降りて、影から覗き込む。



すると、もうすでに、組は潰されていた。


「……誰が殺ったの?これ…。私の仕事…横取りしたの誰…?」





『____潰す。』