私のいい所なのだが、何故かメンバーたちの受けは悪かった。

 まぁ、今回の件は確かに私の性格が災いしたと言っても過言じゃないけど……
 過ぎたことをグチグチ考えないのも私のいい所なので、そんなことは綺麗さっぱり忘れることにした。

「大変だー!! 建材が崩れたぞー!!」

 私があてもなく街の通りを歩いていると、そんな叫び声が聞こえてきた。
 気になって見てみると、聞こえた声の通り、巨大な木の建材が崩れ、土煙をあげていた。

「おい!! 早く人を集めてこい!! お頭が崩れた下敷きに!!」
「なに!? そりゃ大変だ! 急がないと手遅れになるかもしれん!!」

 どうやらあの建材の下に人が下敷きになっているらしい。
 大きさは重さに直結する。

 その下敷きになっているとしたらただじゃ済まないだろう。
 早く建材を撤去して助け出し、回復魔法をかけなくては。

「おい! ここから持ち上げて退けるぞ! いっせーので、だ! いっせーの!!」

 屈強そうな男が四人がかりで建材を一本ようやく持ち上げる。
 しかしその動きは遅々として進まない。