第18話
「ふぅ……なんとかなったねぇ!」

 私は笑顔でアメちゃんに言う。
 ブレイブたちが遭遇する前に、アダマンビートルを倒せることができた。

 それなのに、何故だかアメちゃんは浮かない顔だ。
 目線は私を通り過ぎ、アダマンビートルの死骸を通り過ぎ、さらに向こうを見つめている。

「アメちゃん? 何を見てるの……⁉︎」

 私も気になってアメちゃんの目線の方に目を向けると、なんとブレイブたちが姿を現した。
 三人はまだ私たちにきづいていないようだけれど、その顔には驚きと困惑の表情が見える。

「わ、わ! アメちゃん! 隠れて‼︎」
「アリシアよ。ブレイブというのはあの者であろう? 【導きの灯火】繋がっておる。言葉が悪いが……あんな者のために我の誘いを断ったのか?」