「こ、こら! それはさっき、もう気が済んだのではなかったのか⁉︎」
「むー! もーきさあいがうからえつあらー‼︎(大きさが違うから別腹)」

 あー気持ちよかった。
 再びアメちゃんでもふもふしてご満悦の私は、さっきなんの話をしていたか思い出すのに、ちょっとだけ時間がかかってしまった。

 その様子を見ていたアメちゃんが、何故か胡乱げな視線を私に投げかけてきていたけど、気にしないことにしよう。

「とにかく! ブレイブのいる場所が分かるなら問題ないね! あ、そういえば。聞くの忘れていたけど、アメちゃんはなんで怪我してたの?」
「おい……さっきから話が一向に進まんが、大丈夫か……? まぁいい。我の傷はな、この一帯に突如現れた、アダマンビートルという魔獣に付けられたのだ」

「アダマンビートル? 神獣様を瀕死にしちゃうような強い魔獣なの?」