第2話
 あまりに出来事に唖然(あぜん)としている間に、ブレイブたちは私を置いて去っていた。
 今さらながら、自分の状況を理解し、理不尽に追放されたと思っていた三人の言動も、今は理解できる。

 目の前の鏡に映るのは、ピングブロンドのふるゆわロングヘアー。
 くりくりの大きな緑色の瞳。

 私の自慢の特徴だ。
 それに変わりはない。

 ところが、私の特徴を持つ人物は、少女を通り過ぎ、幼女というしかないような見た目をしている。
 年齢でいれば、せいぜい五、六歳だろうか。

「そりゃあ、こんな幼女を危険な旅に連れ回せないわ……下手したら、いえ、下手しなくても大の男三人が幼女連れ回してたら変態のレッテル貼られるわ」
「アリシアさん」

 一人呟いているところに後ろから声が聞こえた。