あろうことか、ブレイブもザードもファイの言葉に同意の態度を示す。

「ちょっと、ちょっと! 待ってよ。もう一緒に行けないだなんて。嘘でしょ?」

 慌てる私をなだめるように、ブレイブが優しい声色で諭してきた。

「嘘じゃない。申し訳ないけど、アリシア。その姿の君をこのまま魔王討伐の旅に連れては行けない。あーそれでなんだけど……教会につれて行くことにしたから」
「どういうこと?」

「だってほら……一人じゃ危ないし。教会なら、アリシアちゃん聖女だから大丈夫でしょ? まぁ、お留守番?」
「えぇぇぇ⁉︎ 嘘でしょー⁉︎ それってつまり、私は追放されるってこと!? そんなの嫌よー!!」

 私の必死の抵抗も虚しく、私は勇者パーティから追放され、引きづられるように教会に連れていかれた。
 最終的にはファイにお姫様抱っこで運ばれた。

 教会にたどり着き、ブレイブたちがシスターと今後のことについて何やら話をしている間、私は何気なく、協会に設置されている姿見を覗いていた。
 そこに映る姿で私はとんでもないことに気がつく。

「え? ちょっ! なによこれぇぇ⁉︎」

 鏡には――()()()()()()()()姿()()()()()()()()()()