何もおかしなことなどない。
 正当な要求だと思う。

「……もう一度言うわね。カンロアメをちょうだい。三つよ。二つじゃダメだからね!」
「は、はぁ。カンロアメというのは、どのような宝で?」

「え? おじいさん知らないの? もう! ちょっと、一緒に着いてきて! 私が教えてあげるんだから! あ、おねえさんもついでに一緒に来てね‼︎ さっきのカンロアメのおにいさんの店まで案内よろしく!」
「え⁉︎ あ、はいぃ‼︎」

 こうして、私は無事にカンロアメを三つももらうことができたのだ。