次の日、教室の雰囲気が少しおかしかった。
なんというか、ピリピリしているというか、空気が重たいの。
困惑しながら鞄を机に掛けて、そこで気がつく。
女子グループの中で、サラサラな長い黒髪が特徴的な女の子、斉藤さんがイライラした様子で話していた。
「それでさ! 和希が酷いの‼ 二人で一緒に行こって言ってたのにドタキャンとかありえなくない⁉」
この感じ、どうやらその和希・・・篠田くんと喧嘩をしているらしい。
ドタキャン・・・これはニュースで聞いたことがあるよ。
当日にいきなり予定をキャンセルすることなんだって。
多分語源は土壇場キャンセルとかなのかな?
私には関係ないけど・・・それは篠田くんが酷いんじゃないかなぁ。
でも、そんなに大きな声で言うこと?
私だったらそれは胸の内に留めておくよ。
だって、聞いてて嫌な気分になる人いるじゃない、私みたいに。
・・・まぁそもそも、話す相手が居ないんだけどね。
図らずも自虐してしまって、私は顔をうっと顰める。
そんな時に、タイミングが良いのか悪いのか、篠田くんが教室に入ってきた。
「あっ・・・和希・・・。」
斉藤さんは一瞬気まずそうな顔をしたかと思えば、ムッと歪めて、ふんっと顔を逸らした。
篠田くんは困ったような顔をしてから、自分の席につく。
クラスの空気は最悪だった。
・・・あ、そうだ。
ふと、赤い糸の存在を思い出す。
こういう喧嘩している場合ってどうなるのかな。
私は興味本位に、斉藤さんの小指から篠田くんにかけて、目を凝らしてみた。
・・・あれ?
二人の赤い糸は、元々は本当に真っ赤だった。
だけど、今はくすんでいるというか・・・色褪せた赤色になっていたんだ。
つまり、色が落ちて薄くなっていたの。
赤い糸の色って変わるんだ・・・。
そこで思い出したのは、花菱先輩の指に向かっていたあの黒い糸。
おそらく、ストーカーの人の糸。
あの糸も、もしかしたら元は普通に赤かったのかな。
なんとなく、そう思った。
赤い糸の色が、二人の関係によって変わるのなら、糸が無くなっちゃうこともあるのかな。
そう考えてみれば、斉藤さんと篠田くんの間の糸は、色褪せているのではなくて、透けていってしまっているから色が薄くなっているのかな、とも思える。
なんというか、ピリピリしているというか、空気が重たいの。
困惑しながら鞄を机に掛けて、そこで気がつく。
女子グループの中で、サラサラな長い黒髪が特徴的な女の子、斉藤さんがイライラした様子で話していた。
「それでさ! 和希が酷いの‼ 二人で一緒に行こって言ってたのにドタキャンとかありえなくない⁉」
この感じ、どうやらその和希・・・篠田くんと喧嘩をしているらしい。
ドタキャン・・・これはニュースで聞いたことがあるよ。
当日にいきなり予定をキャンセルすることなんだって。
多分語源は土壇場キャンセルとかなのかな?
私には関係ないけど・・・それは篠田くんが酷いんじゃないかなぁ。
でも、そんなに大きな声で言うこと?
私だったらそれは胸の内に留めておくよ。
だって、聞いてて嫌な気分になる人いるじゃない、私みたいに。
・・・まぁそもそも、話す相手が居ないんだけどね。
図らずも自虐してしまって、私は顔をうっと顰める。
そんな時に、タイミングが良いのか悪いのか、篠田くんが教室に入ってきた。
「あっ・・・和希・・・。」
斉藤さんは一瞬気まずそうな顔をしたかと思えば、ムッと歪めて、ふんっと顔を逸らした。
篠田くんは困ったような顔をしてから、自分の席につく。
クラスの空気は最悪だった。
・・・あ、そうだ。
ふと、赤い糸の存在を思い出す。
こういう喧嘩している場合ってどうなるのかな。
私は興味本位に、斉藤さんの小指から篠田くんにかけて、目を凝らしてみた。
・・・あれ?
二人の赤い糸は、元々は本当に真っ赤だった。
だけど、今はくすんでいるというか・・・色褪せた赤色になっていたんだ。
つまり、色が落ちて薄くなっていたの。
赤い糸の色って変わるんだ・・・。
そこで思い出したのは、花菱先輩の指に向かっていたあの黒い糸。
おそらく、ストーカーの人の糸。
あの糸も、もしかしたら元は普通に赤かったのかな。
なんとなく、そう思った。
赤い糸の色が、二人の関係によって変わるのなら、糸が無くなっちゃうこともあるのかな。
そう考えてみれば、斉藤さんと篠田くんの間の糸は、色褪せているのではなくて、透けていってしまっているから色が薄くなっているのかな、とも思える。
