「浮かない顔だな」 ゆっくり開いた病室の入口には目を向けずに少しだけカーテンを開けて外を眺めていた。 「久しぶりに顔合わせられて良かったぁー!本当にありがとね、先生」 「これ」 振り返った私に差し出されていたのは小さめの紙袋だった。 「なにこれ...」 「開けな」と目で語る先生。 紙袋にそっと手を入れると、ひんやりした何かが触れた。