消えた未来の片隅で



「やべっ、もうこんな時間じゃん」

外はすっかり暗くなって涼し気な顔を見せている。
窓に写った私たちの顔は艶を帯びていた。

いつもはカーテンが閉まっているからこんな涼し気な夜の顔も輝く自分も見たことがなかった。いや、見られなかった。

「喋りすぎたな!」
「帰ろっか」

荷物をまとめ出した三人を見ながらふと先生の言葉が頭をよぎった。

"言わなくていいのか"

言わないと決心していたのにも関わらず、揺らいでしまう。

「ねぇ...」

私の声に瞬時に反応して振り返る三人。

三人の純粋で澄み切った瞳が私の心に刺さる。

「進学とか就職とか、色々頑張ってね!」
違う。

「おいおい他人事みたいに言うなよ〜」
そんなつもりじゃなかったけどそう聞こえるのも無理はない。
他人事だもん。

進学も就職もこれから先の未来の光を灯した瞳はとても綺麗で羨ましい。

私の瞳には何が写っているのだろうか。