消えた未来の片隅で

「莉蘊!!準備できたよ!」
「ほらこっち座って!」

愛莉咲と加奈が優しく手を引いて椅子まで案内してくれた。

「はい!まずこれ!」

加奈が取り出したのは卒業証書だった。

「千歳莉蘊殿!右は本校において...」
隣にいる希に「これなんて読むの?」と小声で尋ねる加奈。
希が一生懸命囁いてくれているが、聞こえていないみたいで「え??」と繰り返す。

「まぁいっか!以下同文!」
「同文って、何と同文なのよ」
「えっ?あれって面倒くさい時に言う合言葉じゃないの?」
「えー!?違うのぉー!?」
加奈に続いて愛莉咲が目をまん丸ににして言う。

希が呆れたため息を吐いた。

そんな三人が微笑ましい。