この日はいつも以上に眠くなるのが早くて
お風呂にあがり ご飯を食べたら
すぐ 自分の部屋へと戻った。


うっすらとした記憶の中
今日の彼を思い出す

あの時の彼に重なって見えた

それを最後に私の意識は遠のいた。



彼のことを思い出したからなのかな
久しぶりに夢を見た


あの夏の日 七夕祭り


怪我をした彼は警戒心が強く
手負いの狼みたいだった



「 お前名前は... 」



そう放った彼の声は何処か切なくて
何か迷っているようだった。



あの時の迷いは...もう消えましたか?