一定のところまで近づくと
私は一歩踏み出すことができなくなった。
ここから先は誰も近寄れない...
近寄らせない
そんなオーラがあった。
「 誰だ... 」
踏み込めなかった片足を
好奇心か何かわからない感情のまま
踏み込んだのを彼は見逃さなかった
振り返ることなく言葉を投げかけてくる彼は
本当に先程私にニヤリとした顔を向けてくれた本人なのだろうか
怪しげなそして少し怖い雰囲気を纏う彼
そんな彼に私はなんて声をかければいいのだろうか
_もうまもなく最後の花火が打ちあがります。
そうアナウンスが告げる、もう直終わる。
