どこか緊張をしている2人とは裏腹に
ルンルン気分でカウンター越しから
メニューを貰う
「 星南はいつものでしょ? 」
『 うんッ! 』
オープン前からの試作品を食べてた私は
もう既にお気に入りがあって
それを覚えてくれてる
どのスイーツも美味しいんだけど
私はラズベリーパイが一番の好き
「 じゃー…私は季節のタルトとアイスティーで 」
「 テリーヌショコラ と アイスコーヒーお願いします 」
「 はーい、じゃあちょっと待っててね 」
麻里さんは裏に行ったのを確認すると
2人が真剣な顔で私を見るから
私も真剣な顔になる
『 聞いてもいい…? 』
何故か気になる。
胸騒ぎ
小さい頃から、こういう胸騒ぎは
何故だか何かあるの...
だからしっかりと2人の話を聞かなきゃいけないと思った。
「 星南、本当に何も知らないの? 」
「 この今の街のこと… 」