痛々しい傷が顔のあちらこちらにあって
見てるだけで私も痛くなる

ただ、なぜか彼は私から視線を逸らさずに
ずっと見つめている

だから何故か私も視線を外せなかった。



『...っ』




私とバチリと目線が交わったのを確認した後
彼はニヤリと笑った

その顔が何故か色っぽくて
熱を帯び始める



夏だから…?
それとも、彼のその顔を見たから…?