星と月のセレナーデ






その姿が小さくなるまで目で追った


横目に見える
座り込んでるふたつの影


野次馬達をまた掻き分けて
放心状態の2人の前に戻る



『 なんか、1台のバイクを
4台のバイクが追いかけてるみたいだった 』



見たままのことを伝えると
「 もう、始まったのね。 」と小さな声で呟く


『 もう始まった? 』



手を差し伸べて2人を立ち上がらせれば
2人は不安そうな顔をして顔を見合わせていた


とりあえずお店に行こう!と声をかければ


「 そうね。 」といってお店まで案内してくれた。