その感情を読み取ってくれたのか
気を使ってくれたのかわからないけれど
何も知らない私に2人とも少し驚いた顔をして
「 お店で話をするわ... 」と志帆が伝えてくれた。
スマホをポケットにしまって
カフェの話をしながら歩く
学校を少し離れてから気がついたけど
『 なんか、2人とも歩くの早くない? 』
2人の歩くスピードはいつもよりも速い
周りを見ていると
同じ制服を来た子達もなぜか足早に帰っている。
「 あんたって子は... 」
「 本当に何も知らないかんじ?! 」
どことなく違う街の雰囲気
なんだろう、この違和感...。
なにか、来る。
