星と月のセレナーデ






ところで今何時?
今日は家に家族みんな居るから帰らないと...

あぁ、なんて言い訳しようかな。

手を伸ばしても届かない自分のスクールバッグに
少しイラッとしながらも
立ち上がるのも今の私は億劫でハイハイで鞄の方へ向かう



「 チッ...うるせぇのが来るぞ 」



なにかの音に気がついたのか
沈黙を破っては私の足首を掴んで自分の元へと引っ張る


あぁ〜〜〜...


取れずじまいのスマホに伸ばす腕は全く無意味。



『 虐待 』

「 あ?痛くしてねぇだろうが 」

『 スマホ... 』

「 我慢しろ 」



扉の方をチラチラと気にしながら
私を小脇に抱えベッドへと潜り込む



「 寝たふりしとけ 」

『 なんで? 』

「 めんどくせぇのに絡まれたくねぇだろ 」



意味のわからない説明と目の前で目を瞑る界人は
これ以上説明はしてくれなさそう。

ジッと見てればぱちりと目が合って
ゆっくり手が伸びてくる

私の髪を耳に掛けた手は後頭部へと回り
グッと私を引き寄せ
私の頭まで毛布をばさりと被せた