星と月のセレナーデ






「 俺、お前に迷惑つったか? 」



切ない声が聞こえてきてブンブンと首を横に振る
頭を撫でて暮れる界人の手は凄く優しい



「 望がお前に迷惑つったのか?
あいつらがお前に迷惑って言ったのか? 」

『 いってない... 』



くぐもった小さな声は
この部屋には大きすぎるくらい響く



「 じゃあお前が泣く必要もねぇじゃん 」

『 でもッ! 』



顔をあげれば
私を見つめる界人の目とバチリとぶつかる

私を捉えて離さない視線に私も逸らすことが出来ず
ただただ溢れる涙に視界がぼやける



「 今回の件について話さなきゃいけなかった
お前のこともけじめとして伝えた。 」

『 ...うん 』

「 幹部全員、お前が必要だと思ったから
下のやつらに話を通して、全員で頭下げたんだよ。
あいつらは俺を立てただけ、なんでか分かるか...? 」



私の返答をゆっくりと待ってくれる
少し考えて 申し訳程度にフルフルと首を横に振れば
目を細めて私の頭を優しく撫でる



「 お前にいて欲しいから。 」