星と月のセレナーデ







「 ...なぁ、何に泣いてんの 」



電気も付けず薄暗い部屋の中
ソファーに寄りかかる界人の影がゆらりと動いて

私の鼻をすする音と界人の声がハッキリと聞こえる



『 め...迷惑かけて、ごめ...んなさい 』

「 なにが? 」

『 玄から聞いたの...ゴールデンウィーク中のこと 』



そう言えば全てを察したかのように
深いため息を付いた


嫌われてしまったかもしれない。


そんな考えが頭を過って
とめどなく涙がまた溢れてくる


ギシッとベッドの軋む音が聞こえる



「 こっちこい 」



伸ばされた腕に手を伸ばせば
グイッと界人の腕の中に引き寄せられて
温かい体温に包まれる



『 頭、下げさせてごめんなさい
望にも迷惑かけてごめんなさい
四神の皆にも迷惑かけてごめんなさい
これだけ迷惑かけてるのに何も出来なくて...ごめッ... 』

「 ...るせぇよ 」



ギュッと力強く抱きしめられ
最後まで言うことの出来なかったごめんなさいは
界人のうるさいの一言で全て消えていった