星と月のセレナーデ






「 せ、星南? 」

「 ちょっと、大丈夫? 」



心配する声に大丈夫だよと声を返したいけど
言葉が上手く出てこない

ただ、代わりに出たのは
目から溢れ出るほどの涙だった



「 悪ぃ...。ほら、星南ティラミス食べろよ! な? 」

「 界さんに電話かけてくる。 」



いつ来たのかも分からないティラミスを
私の前にガタガタと机とお皿が擦れる音が聞こえる


あぁ、今心配かけてる。

皆の顔がボヤけて見えなくて
だけど止まることを知らない涙は
ずーっと私の頬を流れる


分かっちゃったの。


私一人の力じゃ、どうやっても守れない。


それが明確にわかってしまった。



「 界さん今から来るって 」

「 どうしたらいい?! 」

「 あんたが慌ててどうすんの。
星南?聞こえてる?月城さん来るって 」



そうか...今日みんなの対応が変だったのは
この事があったからなんだね。

謎が解けた。