星と月のセレナーデ






「 お前先帰ったんじゃねぇの 」

「 あ?谷口に捕まってたんだわ 」

「 アイツ話長ぇんよなぁ〜おつかれ〜 」



男同士の会話を繰り広げながらも
こちらの様子を見る...違う

志帆のことを見てる 確実に。

機嫌の悪そうな志帆を見てはイソイソと私に近づいて



「 なんで機嫌悪いの 」

『 玄が勉強教えてって執拗いから?
結局友香が助けて今から勉強会だよ聖も来る? 』



なんて気軽に誘ってみれば
「 行く 」と即答で返ってきた



『 あぁ、そうですか... 』

「 で、玄が原因なの? 」

『 ダジャレ?げんだけにって? 』



ケケケと笑えば冷めた目をこちらに向けて
サーッと私から離れて行く。

結構面白いと思ったんだけどなぁ...と心の中で
ぶすくれていれば

バゴッと鳴った音と共に
「 ってぇな〜?!なんだよ! 」と少し怒った
玄の声が聞こえてくる



「 はぁ?うるせぇわボケ 」

「 何キレてんだよ 」



喧嘩なのかじゃれ合いなのかわからない二人を他所に
信号が変わって他人のフリをしながら歩き出す志帆に
置いていかれないようにとついて行く