星と月のセレナーデ






「 ほんっっとうにお願いします!!! 」


話を聞いてくれない志帆に痺れを切らしたのか
前へと出てガバッと思いっきり頭を下げる玄に
すれ違う人全員がヒソヒソとこちらを見る



「 ちょっと!こんな所でやめてください 」



いつも以上に眉を顰め迷惑そうな顔をした志帆は
大きな声を出すもんだから私の肩はビクリとする

邪険にあしらわれ本当に玄は困ってて
なんだか可哀想な気持ちにもなるけど...

余計なことを言って
こっちに火の粉が飛ぶのはごめんだから
黙って空気と同等になっていれば

2人の間に入って助け舟をだしてあげたのは友香で...



「 いーじゃん?困ってるみたいだしさ?
今から少しだけファミレス行こうよ! 」

「 友香ちゃん...!! 」



志帆の腕をグイグイッと引っ張っては
「 ね!星南! 」と私に顔を向けてくる

呆れ果てた志帆の視線ももれなく付いてきて
どちらの意見もいえずに困った顔をするしか出来なくて



「 はぁ?今日は葵のお見舞いに行くんじゃないの? 」

「 皆の分も私がちゃーーんとお見舞いしてあげるから! 」



胸をドンッと叩いて自慢げな顔をする